清浄山 禪興寺

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和尚随筆

2020.10/15

和尚随筆

「古堂清浄(こどうしょうじょう)」

 榧ノ木二十一号原稿 古堂清浄・土屋満樹
 この秋当山本堂にたいへんすばらしい日本画が寄贈されました。作者・寄贈者は住職の叔父に当たる長野市、故土屋満樹画伯〔日府展参事〕(令和二年八月没)です。画題は「古堂清浄(こどうしょうじょう)」。世界遺産である高野山真言宗金剛三昧院(こんごうさんまいいん)の森閑とした経蔵を背景として、咲き誇る石楠花(しゃくなげ)の幽玄たる景色を描いた大作です。実はこの金剛三昧院は、禪興寺の前身である「長福寺」を開いた〔開創千二百六十五年・鎌倉時代末期〕法身性西禅師(ほっしんしょうさいぜんじ〔禪興寺の本寺松島瑞巌寺の禅宗初代開山〕)が出家して、中国に渡り、仏鑑禅師(ぶっかんぜんじ=無準師範禅師)の法を継ぐ七百七十年程前に、修行された由縁深き場所なのです。長野市は善光寺の門前町で古来信心深き土地柄です。昔から「高野講」を結び、在家信者が高野山に詣で、修行する伝統が現在も受け継がれています。氏は二十年近くその講長を務め、熱心に修行を積む傍ら、石楠花で名高い金剛三昧院をいつか描きたいとの念願が叶った作品です。たまたま甥っ子に当たる住職の晋山式に参列した際、何気なくつけた画題と本堂正面に掛けられた、元妙心寺派管長臥雲菴老大師揮毫(きごう)の山号額にある「清浄(しょうじょう)」の二文字が奇しくも一致した事に、身を震わす仏縁を感じ取ったそうです。昨年十月の台風十九号による千曲川堤防決壊により長野市穂保の自宅一階と河川敷のリンゴ畑が水没し、復興を目指す最中の急逝でした。本堂にお越しの際はぜひご覧下さい。故人のよき供養になろうかと存じます。合掌

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和尚随筆

2020.10/15
和尚随筆

「古堂清浄(こどうしょうじょう)」

 榧ノ木二十一号原稿 古堂清浄・土屋満樹
 この秋当山本堂にたいへんすばらしい日本画が寄贈されました。作者・寄贈者は住職の叔父に当たる長野市、故土屋満樹画伯〔日府展参事〕(令和二年八月没)です。画題は「古堂清浄(こどうしょうじょう)」。世界遺産である高野山真言宗金剛三昧院(こんごうさんまいいん)の森閑とした経蔵を背景として、咲き誇る石楠花(しゃくなげ)の幽玄たる景色を描いた大作です。実はこの金剛三昧院は、禪興寺の前身である「長福寺」を開いた〔開創千二百六十五年・鎌倉時代末期〕法身性西禅師(ほっしんしょうさいぜんじ〔禪興寺の本寺松島瑞巌寺の禅宗初代開山〕)が出家して、中国に渡り、仏鑑禅師(ぶっかんぜんじ=無準師範禅師)の法を継ぐ七百七十年程前に、修行された由縁深き場所なのです。長野市は善光寺の門前町で古来信心深き土地柄です。昔から「高野講」を結び、在家信者が高野山に詣で、修行する伝統が現在も受け継がれています。氏は二十年近くその講長を務め、熱心に修行を積む傍ら、石楠花で名高い金剛三昧院をいつか描きたいとの念願が叶った作品です。たまたま甥っ子に当たる住職の晋山式に参列した際、何気なくつけた画題と本堂正面に掛けられた、元妙心寺派管長臥雲菴老大師揮毫(きごう)の山号額にある「清浄(しょうじょう)」の二文字が奇しくも一致した事に、身を震わす仏縁を感じ取ったそうです。昨年十月の台風十九号による千曲川堤防決壊により長野市穂保の自宅一階と河川敷のリンゴ畑が水没し、復興を目指す最中の急逝でした。本堂にお越しの際はぜひご覧下さい。故人のよき供養になろうかと存じます。合掌

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